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くも膜下出血の年間発生率は、米国の調査(1980)で10万人に11人、出雲市の調査(1990)では10万人につき29でした。また、くも膜下出血の原因の85%は脳動脈瘤破裂、5%が脳動静脈奇形、残り10%ほどは原因不明です。
したがって、くも膜下出血の原因はほとんどの場合、脳の動脈にできた動脈瘤というコブ(脳動脈瘤)が破裂することによって生じます。動脈の壁に先天的に弱い部分があり、そこに血液の流れ、加齢による動脈硬化や高血圧などが加わって動脈瘤が発生すると考えられています。動脈瘤の壁は非常に弱く破れやすい状態です。これが破裂してクモ膜下出血を生じそのために約10%の方が発症直後に死亡し、40%の方が発症3日目まで、50%の方が6ヶ月以内に死亡するといわれています。
最近、欧米の施設の合同調査で直径1cm以下の動脈瘤の破裂率は極めて低く、一方手術のリスクはとても高いという報告が出されました。しかし、この報告の発生率が正しいとすると、日本でのくも膜下出血の発生は年1,000例位となり、実際の発生件数5,000件よりずっと少なくなってしまいます。欧米の調査は調査方法に問題もあり、治療の適応を決定するために信頼されうるデータを求めるため、日本脳神経外科学会を中心に未破裂脳動脈瘤の全国調査が行われています。

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