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通常3〜21 日の潜伏期を経て特有の症状を呈しますが,その段階は次の4期にわけられます.
第一期:潜伏期の後,口を開けにくくなり,歯が噛み合わされた状態になるため,食物の摂取が困難となります.首筋が張り,寝汗,歯ぎしりなどの症状もでます.
第二期:次第に開口障害が強くなります.さらに顔面筋の緊張,硬直によって前額に「しわ」を生じ, 口唇は横に拡がって少し開き,その間に歯牙を露出し,あたかも苦笑するような痙笑といわれる表情を呈します.このような顔貌を破傷風顔貌と称します.
第三期:生命に最も危険な時期であり,頚部筋肉の緊張によって頚部硬直をきたし,次第に背筋にも緊張,強直をきたして発作的に強直性痙攣がみられ,腱反射の亢進,バビンスキーなどの病的反射,クローヌスなどがこの時期に出現します.呼吸筋の麻痺により窒息死することがあるのはこの時期です.
第四期:全身性の痙攣はみられませんが,筋の強直,腱反射亢進は残っています.諸症状は次第に軽快していきます.
破傷風では初期(第一期)症状(一般に開口障害)から,全身性痙攣(第三期)が始まるまでの時間をオンセットタイムといい,これが48 時間以内である場合,予後は不良であることが多いです.
新生児破傷風は潜伏期間が1〜2週間で,特徴的な症状には吸乳力の低下などがあります.発症すると60〜90%が10日以内に死亡します.

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